【シンプル】生命保険会社の選び方

保険初心者「保険に入ろうと思うけど、会社の数がたくさんあって、いったいどの会社に入れば良いのかよくわからない!」
こんな疑問に答えます。
保険会社が違うと、何が変わって自分たちにどう影響するのか、そしてどの保険会社を選ぶべきなのか、考え方をわかりやすく解説します。
決してCMに出ている女優が好きだから、とかそんな理由で保険会社を選んじゃダメですよ。女優が年をとって見る影もなくなった数十年後まで生命保険の契約は続くことになりますので、しっかり合理的に考えて選びましょう。
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保険会社が違うと何が違うの?
生命保険は形のないサービスですので、なかなか実感が湧かないと思いますが、保険会社が変わると、何が変わるのか説明していきます。そんなに難しいことはないです。
価格と商品のラインナップ
例えば、死亡したらお金がもらえるという死亡保険(定期保険)は大概どの保険会社にもあるのですが、保険会社が違うと価格が違ってきます。
スーパーの野菜や食品と同じようなもの
どのスーパーにも野菜は売られていますが、場所によって価格が異なりますよね。
同じような新鮮度で、同じ産地、同じ大きさだったとしても、どこで買うかで価格が異なります。
生命保険も、全く同じ商品でも、会社が異なると価格が異なります。
商品のラインナップ
肉のハナマサというスーパーに行くと、肉の品揃えが充実していて、価格も安いというのと似ていて、保険会社も得意な保険の商品というのがあります。
死亡保険はそんなに安く無いけど、医療保険は他社に比べて安い、といった感じです。
また高級スーパーで新鮮な野菜や無農薬野菜を中心に売っているのと同様に、充実した保障で、保険料も高い商品をメインに売ってる保険会社もあります。
オリジナルの商品あり
生命保険というのは特許がないので、他社ですごく売れていて良い商品だなと思ったら、自分の会社でもつくって販売しようということができてしまいます。
つまり良い商品、ポピュラーな商品は大抵いくつかの保険会社で取り扱いがあります。
ただし、1社にしかないオリジナルの商品というのも、存在します。
例えば、太陽生命の認知症を保障する保険は、業界初でした。そのうち他の保険会社も真似するかもしれませんが!
他には日本生命の不妊治療を保障する保険もオリジナルです。
いざ何かあった時の対応
保険が役に立つのは、死亡したり入院したり、といった時ですよね。
基本的には不幸なことがあったとき、まさにお金を必要とするときに保険の世話になるわけです。
- 保険会社に連絡して親身に対応してくれるのか
- 迅速にお金が振り込まれるのか
- そもそも連絡方法などはわかりやすいのか
などの対応は、人間が行う以上、会社によって違いが出るものです。
保険会社からすれば、お客様に大金を払うわけですので、慎重に審査をする必要がありますが、お客様からすれば、これがまどろっこしかったり、面倒に感じる部分かもしれません。
保険を契約する際には、いざという時どうすればお金を請求できるのか、それが面倒くさく無いのかなど、おおまかな流れくらいは聞いておいた方が良いと思います。
付帯サービス
大抵の保険会社は、契約する商品の内容とは別に、種々のサービスを提供しています。
このサービスは、保険会社によって違います。
たとえば、オリックス生命の医療保険に加入すると、5つのサービスを無料で受けられます。
・セカンドオピニオンサービス
・糖尿病専門サポートサービス
・24時間電話健康相談サービス
・介護・認知症サポートサービス
・重症化・再発予防カウンセリングサービス
保険の本質とは離れますし、これ目当てに保険に入るのは違いますが、せっかく保険会社が無料で提供しているものですので、知っておいて損はないです。
保険会社を選ぶ前にまず考えるべきこと
保険会社の違いが分かったところで、さっそくどの保険会社を選ぶべきか、お伝えしたいところですが、その前にまず考えるべきことがあります。
そもそも本当に生命保険が必要なのか
おそらくこの記事を読んでいる方は、ある程度生命保険の必要性を感じているのだと思いますが、そもそも本当に必要なのか、一回ならずとも、何回も考えた方が良いです。
なぜなら生命保険は多額のお金がかかるからです。
生命保険は家の次に高い買い物
こういう表現がよくされますが、まさしくその通りです。
月1万円の保険だとしても、10年契約なら120万円です。
慎重に考えるべきですよね。
貯蓄性保険もよく考える必要あり

保険初心者「自分が考えているのは、学資保険のようなお金が貯まる保険だから関係ないかな!」
こんな人も要注意です。
貯蓄性の保険だからこそ注意が必要で、個人的には学資保険のようにお金を貯める系の保険に入るのは反対だったりします。
理由はこちらでじっくり説明しているので、よろしければ読んでみてください。
【決定版】掛け捨て保険と貯蓄型の保険のどちらに加入するべきか【答えは一択】
生命保険は掛け捨てとお金が貯まるタイプの2つがあるとよく言われます。どちらの方が良いのか議論になりがちなのですが、結論は掛け捨て保険でOKです。ただしたった一つの目的に限り、貯蓄型の保険で良い場合もあります。なぜ掛け捨てで良いのか、貯蓄型が使えるケースが気になる方はぜひこの記事を読んでみてください。
そもそもあなたに生命保険は必要ない可能性がある
わかりやすい例で言えば、貯金が有り余るほどあれば、生命保険は要らないはずです。
こどもが1人いる3人家族で、仮に父親が死亡しても、貯金が膨大にあればお金には困らないですよね。
これはすぐに理解いただけると思います。
貯金がなくても保険が必要ない場合はある
- 両親が経済的に助けてくれる
- 実家に戻って生活できる
- 母親が在宅で稼げる仕事についている
こういったことが可能なら、生命保険は必要ない、または必要な金額はかなり少なくなるはずです。
すべてを生命保険で準備する必要はないわけですね。
さらに言えば、国から10億円支給されるとしたら、保険はいらないですよね。
もちろんそんなことはないのですが、では、身内に不幸があった場合、または病気をした場合、国からどんな支給がどれくらい貰えるかご存知ですか?
これを知らないまま、生命保険に入るのはかなり勿体無いので、ぜひよく勉強してから生命保険は検討を始めましょう。
国の社会保険は必修科目【生命保険より重要】
結婚や出産したタイミングで生命保険を検討し始める人が多いですが、まずやることは国の制度を勉強することからですよ。軽く知っておくことで、過剰に保険に入ることを防いで、保険料を節約することができます。ちょっと取っつきづらいですが、死んだらどうなる?病気になったらどうなる?ということだけでも知っておきましょう。
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どの保険会社を選べば良いか【2パターン】
やっと保険会社を選ぶ段階にきました。
ここまでのステップをすっ飛ばして、生命保険を検討すると、不要に保険料が高くなったり、あとあと後悔することになりがちです。
どの保険が必要か、なんとなく自分でわかっている場合には、その商品が複数の保険会社で売られているのか、それとも先ほど紹介した認知症の保険のようにオリジナルなのかどうかで、選択肢が分かれます。
同じ商品が複数の保険会社で売られている場合
例えば医療保険(入院や手術を保障)とか、定期保険(死亡を保障)、がん保険のようにポピュラーな保険は、どこの会社にも大抵あります。
そんな場合に、どの保険会社を選べば良いかは、答えは一択です。
一番安い保険会社でOK
悩む必要はなくて、一番安い保険会社を選べばOKです。
自然とこの結論にたどり着く方が多いかもしれませんが、みすみす高い保険会社を選ぶ必要はないです。
最初に紹介したように、保険会社による違いは、価格と、いざという時にお金を受け取る時の対応、付帯サービスくらいしか違いはないです。
野菜のように安さに惹かれて買ったら、芯が腐ってたみたいなことはないです。
しかし、同じ商品を比較するといっても注意が必要なのは、例えば、Aという会社の医療保険が月々1000円で、Bという会社の医療保険が月々3000円という具合に、まったく価格が違う場合で、それは明らかに同じ保障ではないです。
同じ医療保険ではあるのですが、保障内容が大きく違うはずです。
そしてBの方が保障内容が手厚い可能性が高いです。
同じ焼肉でも、牛角のような大衆チェーン店と、お高い高級店は違いますよね。
安い牛角の方が悪いということではないのと同じで、同じ医療保険一つとっても、シンプルな保障のものと、充実した保障のものがあります。
比べるのであれば、シンプルな医療保険同士、充実した医療保険同士でなくてはいけません。他の保険も同じですよ。
生命保険は焼肉屋と違って難しいので、こういった比較は素人がやると、失敗する可能性があります。家の近くにある保険ショップで希望を伝えてやってもらった方が良いです。すぐ後に解説します。
ちなみに安い保険で本当に良いのか不安な方はこちらを読めば、納得いただけると思います。
安い保険料の生命保険を選んでも大丈夫?
【巧妙なトリックに注意】
安い保険ってなんだか怪しいですよね。リーズナブルで良い保険だなと思った時に注意すべきことについて詳しく書きました。同じ商品でも保険会社の間でだいぶ価格に開きがあるのはなぜか、本当に安い保険会社から加入して大丈夫なのか、という疑問にも答えます。結論は、一番安い保険会社で問題ないです。
保険ショップでいろいろ相談すればOK
保険ショップは、ほぼ全ての保険会社の商品の取り扱いがあって、店員さんに希望を伝えて、一番安い保険会社を教えてくださいと言えば、教えてくれます。わからないことも親身に教えてくれます。
先ほど挙げたような、明らかに違う保険を比較するような恐れもないですし、希望の保険が見つかったらそのままショップで契約できるので楽チンです。
また先に紹介した、無料の付帯サービスについても、本当に使えるのか?具体的にどんなことをしてもらえるのか、気になった場合は、保険ショップの人に聞けばOKです。
価格ドットコムのようなWebページもありますが、ミスるとシャレにならないので、基本的にはお近くの保険ショップに行くのがオススメです。
相談は無料でできますので、手軽に行けます。
私自身、両親が生命保険を検討していた際は、近所の保険見直し本舗に行ってもらいました。
無料というと怪しいですが、あとでお金を請求されることも当然なく、契約した保険の保険料だけ払っておけばOKです。これは誰から保険に入っても同じなので安心してください。
CM打ちまくってる会社は微妙?
余談ですが、CMや広告を打ちまくっている保険会社は、広告費が保険料に上乗せされているようで、なんだか割高に感じる方がいたりします。
保険会社の収入は、保険料である以上、多少上乗せされているのは事実ですが、それは保険に限らずどの商品でも一緒ですので、あまり気にしなくても良いと思います。
仮に広告費に1年で100億円かけていたとしても、例えば日本生命のように年間で数百万件も売れている場合は、1件あたりにのしかかる広告費は、数千円です。
10年契約だとしたら、月々数十円くらいの負担ですので、やはり気にする必要はそんなにないのではと思います。
まとめ
保険会社の選び方をさらっと説明してきましたが、同じ商品、同じ保障範囲なら、シンプルに安い保険会社でOKという結論です。
保険会社を選ぶ前に、そもそも生命保険が必要なのか、考え直すフェーズも忘れずに行なってくださいね。
大金を払うことになるという自覚をしっかりと持って、生命保険は契約しましょう。