オススメの保険について全て語ります
【お得な保険も教えます】

保険加入中の方 保険検討中の方

保険初心者「そろそろ保険に入ろうと考えてるけど、オススメの保険ないの?お得な保険ないの?」

保険会社で商品開発をしていたこともあり、このような質問を聞かれることが多いので、考え方から結論まで分かりやすくまとめることにしました。

結論から言えば、万人にオススメできる保険はないです。
では保険に入らなくて良いのかと言われるとそういうことでもないので、3分くらい読める記事をぜひご覧くださいませ。

最後に、私が加入している保険は一応公開してあります。

目次

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お得な保険は基本的にありません

オススメの保険の定義の一つに、お得な保険があると思いますが、結論から言えば、基本的にお得な保険などないです。
とは言え、人によって得の定義は違うと思うので、もう少し掘り下げます。

得するってなに?

払った保険料よりも、払われるお金(戻ってくるお金)が大きいと、得と言う場合が多いと思います。

貯蓄系の保険の場合

積立型、貯蓄する系の保険では、払った保険料に対して、戻ってくる保険料が多いものがあります。
ただし2019年現在は、利率が低いので、得するようになるまでには、何十年も保険料を払い続けないといけないです。

掛け捨て保険の場合

死亡したらいくらもらえる、入院や手術をしたらいくらもらえる、という保障の保険は、いわゆる掛け捨て保険というものです。
お金はほとんど戻ってきません。

ではどう言う時に得をする、つまり払った保険料より多い金額が払われるかというと、

  • 死亡した時
  • たくさん入院や手術をした時

です。

これって金額的に得をするのはハッピーかもしれませんが、人生トータルで見た時に全然ハッピーじゃないですよね。

生命保険は基本的に、お世話にならないのが一番幸せです。

もしものことがあったときに備えるものなので、保険で得をするのを目指すのはかなり見当違いです。

保険で得をしようという気持ちはまず捨てましょう。

もう一つの得の定義

得の定義はまだあって、自分が考えている価格より実際が安いと、お得と感じると思います。お買い得というやつです。

例えば、30歳の男性が10年間のあいだで死亡した時に1000万円払われる保険があるとします。これを定期保険と言います。
この保険の月々の保険料が10円だったら入ってもいいかなと思いませんか?

それはたぶん得だと感じたからですよね。

10円は極端すぎましたが、1,000円だったらどうですか?
お得と思いますか?

お得な保険というのは、算数的にお得というより、ご自身の金銭感覚を大切にした方が良いと思います。

なぜか説明します。

平均的には、得はあり得ない

一つ覚えておいた方が良いのは、保険に入って得をできる確率は低いと言うことです

どれくらい低いかは、保険の種類によります。

死亡を保障する保険 → 確率めちゃくちゃ低い
入院や手術を保障する保険 → 少し低い

保険の仕組みは、みんなでお金を出し合って、もしものことがあった人にお金を渡すものですので、みんな得はありえないですよね。

損する人がいてこそ、得する人がいます。

損する人がたくさんいれば、得する人は多額の金額を受け取れます。(死亡を保障する保険)
損する人が少なければ、得をしてもそんなにお金はもらえません。(入院、手術を保障する保険)

もちろん保険会社に持っていかれる手数料などもたくさんあります。

保険の裏側やカラクリを知りたい方はこちらをどうぞ。

 

オススメしない保険はあります

得という概念から解き放たれたところで、次にオススメしない保険を先に伝えておきます。

結論、オススメの保険は人それぞれなのですが、オススメしない保険は全員の方に当てはまります。

貯蓄性保険

先ほど貯蓄性の保険は、何十年の保険料を払い続ければ、金額的には得をするとお話しましたがオススメしません。

2019年現在、利率が悪すぎます。要するにお金が全然増えないです。

昭和の時代なんかは、年5%とかで増えていったものですが、そんな奇跡は令和元年にはすくなくともおきませんし、向こう数年もないでしょう。

例えば貯まる系の保険でおなじみ、学資保険の例を出します。
ソニー生命の学資保険を見ると…

30歳の男性が生まれたばかりの子供の教育資金のために学資保険に入ったとします。
10年間、毎月23,310円払うと、子供が18歳になってから5年連続で毎年60万円もらえるプランがあります。

合計の保険料:23,310円×12ヶ月×10年=2,797,200円
もらえる金額:60万円×5年=300万円
差し引き:約20万円もお得!!(約7%も増えていて、これを返戻率107%と言います)

これだけみたらすごくお得に感じるかもしれません。20万円も増えてますから。
しかししかし、よく考えてみましょう。

22年かけて20万円増やすわけですが、毎月いくら増えてますか?
20万円÷22年÷12ヶ月=約750円

冷静に考えましょう。これなら飲み会1回パスした方が、健康にもよくて、はるかにお金貯まりますよね。
自分の子どものためなら、喜んで飲み会を断れると思いますよ。

この月々750円のために、毎月2万円以上お金を払わなくていけないわけです。
そんなお金があるなら、子どもの習い事など教育に投資した方が、よっぽど大きなリターンが返ってくるでしょう。

大学に私立ではなく、国立に通わせるだけで、入学金から4年間の学費まで合計したら300万円以上の差は余裕でつきます。

また貯蓄性保険は、万が一途中で解約するようなことがあれば、大損する可能性がかなり高いので、やはり毎月数百円くらいのために、そんな制約を負う必要はないです。

どこの保険会社の学資保険でも良いので、ご自身でも実際に試算してみてください。

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あとは貯蓄性の保険と、掛け捨ての保険、どっちを選べば良い?というテーマを気にする方が多いので、別の記事で詳しく解説しています。

営業マンが勧めてくる保険

得をしようという考えを捨てましょうと言った矢先ですが、損をしないように、という考えは大事です。

営業マンが勧めてくる保険は損と考えてOKです。

それは営業マンが悪いというより、基本的に営業マンが取り扱える保険は一社限定だからです。

日本には保険会社が42社ありますので、たいてい他の保険会社でもっと安い保険があります。

同じような保険でただ高いだけって損ですよね。
月々たった100円の違いでも、30年払い続ければ、3万6千円の違いです。
アフリカのめぐまれない子供達が、大勢救えますよ。

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オススメの保険は真に必要な保険

お得な保険などないので、オススメの保険は、得か損かという観点ではないです。
ずばり、オススメの保険とは、あなたが本当に必要としていて、なくては困る保険です。

ないと本当に困る保険

例えばあなたが一家の大黒柱で、病気がちな奥さんと小さな子どもがいるとします。貯金はなく、毎月の収入でなんとか生活している状態です。そこであなたが死んだら困るのかどうかを考えましょう。

仮に日本がとんでもなく良い国で、一家の大黒柱が亡くなったときに5億円支給される国なら、保険に頼る必要はないですよね。

もしくはそんな支給がなくても、衣食住にかかるお金がとても安くて、子どもの学費も、医療費もかからなければ、保険はいらないと思います。

では実際のところ国の制度はどうなっていて、どれくらいお金が支給されるのか。
よく知らない人は、こちらをご覧ください。

すごく簡潔にいえば、死亡の場合、ケースによってはお金がもらえます。1年で70万円に毛が生えたくらいのお金がもらえます。
それじゃ困るよと言う方には、死亡を保障する保険はオススメです。

当たり前のことを言ってるようですが、これが本質です。
必要だから保険に入る、の順序でOKです。

そして必要かどうかは、ご自身がおかれてる環境にもよります。

先ほどの例の続きで言えば、父親が死亡しても、母方の実家が裕福であれば、子どもと実家に帰れば良いので、保険に入らずとも問題ないですよね。

長期間働けなくなるのが最悪

先ほどの例で、病気がちな奥さんという設定にしましたが、死亡するより働けない状態の方が酷です。
死亡すると収入はなくなり、その分の生活費もかからなくなりますが、働けないとなると、収入がなく、生活費だけがかかってしまいます。

国の制度は微妙

死亡すると、遺族にいくらか国から支給されると言いましたが、働けない人に対しての支給が甘いです。

もともと働いていた人が働けなくなると、傷病手当金と言って、1年6ヶ月の間はそれなりの金額が出ますが、もともと働いていない病気がちの人に支給はないです。自営業者も支給はないです。結構大変ですよね。

こうなった時に困る方には、就業不能系の保険がオススメです。

リスクを放置するのもあり

オススメの保険の話からそれますが、困るからと言って保険に入らないといけないわけじゃないです。
私たちにはリスクを放置する権利があります。

たとえば、あした隕石が落ちてくるリスクってゼロじゃないですけど、対策してる人なんていませんよね?
日本に住んでいれば、あした地震が起きる確率なんていくらでもあるのに、呑気に暮らしている人多いですよね。

決して褒められたことではないですが、リスクを放置するのも立派な手段ではあります。

正しいリスクの放置の仕方はこちら(工事中)をご覧ください。

元保険会社アクチュアリー職が入っている保険を公開

偉そうに説明をしてるお前はどんな保険に入ってるかを公開しておきます。

一つは付き合いで入った、米国ドル建ての養老保険というものです。
別に一切オススメしていないので、詳細は省きますね。

もう一つも、詳細は省きますが、私が死んだら家族に毎月30万円ちょっと支給されるような保険にはいっています。
つまり病気やがんに対する保険には入っていません。

わたしが入っている保険をオススメしているわけではないので、簡潔に。

【結論】オススメの保険は、ないと本当に困る保険

まとめると、万人にオススメできる保険はないです。

よくネットで「オススメの生命保険」と調べると、立派なランキングが出たりしますが、それは営業マンや代理店が、売りたいランキングに等しいと思って問題ないです。

電器屋さんでもそうですけど、要は売りたいものを、”おすすめ”という程の良い言葉を使っているだけです。

オススメの保険は、あなたがなったら困る保険です。

困るかどうかは、勉強をしながら考えましょう。

その上で、保険に入るかどうかは、価格次第という感じです。