生命保険とギャンブルの共通点と決定的に違う点
【知っておくと人生で得する】

保険加入中の方 保険料を安くする 保険検討中の方

保険初心者「生命保険はギャンブルと一緒って聞いたことがあるけど、どういうこと?保険がギャンブルと同じなら、やらない方が良くない?ギャンブルって結局損するイメージだし…」

生粋のギャンブラー「保険ってギャンブルなのかい?それならきっと必勝法があるんだな?教えてくれよ」

こんな疑問に答えます。

確かに生命保険とギャンブルは本質的には同じで、この本質の部分は、生命保険を理解する上で、めちゃくちゃ重要です。

結論から言うと、生命保険はギャンブルとは色々と違う点が多いのですが、まずは、2つの共通点がピンとこない方のために分かりやすく解説しますね。

目次

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生命保険とギャンブルは本質的に同じです

生命保険を分かりやすく、定期保険というシンプルな例で考えます。

定期保険は契約期間中に死んだらお金がもらえる(死亡しなければ、獲得金額は0円)

一方ギャンブルも、シンプルに1等のみの宝くじとしましょう(2等以下は0円)。
当たればお金がもらえる、外れれば0円。もうお分かりですね。

  • 生命保険:死亡すればお金がもらえる (死亡する確率)
  • 宝くじ:1等が出ればお金がもらえる (当選する確率)

はい、同じですね。どちらも確率を用いた同じ構造をしています。ただ賭けの対象が、命か、数字かの違いです。

この本質を押さえておくと、難しい生命保険も理解がめちゃくちゃ容易になります。

生命保険で大切なことはギャンブルから学べる

宝くじで大事なのは、当選番号(どうなれば当選なのか)、当選金額(いくらもらえるのか)、当選確率(当りやすさ)ですよね。

生命保険も同じです。

  • 保障内容:”どうなれば”お金がもらえるのか
  • 保険金額:”いくら”お金がもらえるのか
  • 起こりやすさ:”どのくらいの確率で”お金がもらえるのか

いま保険に加入している方は、1つ目と2つ目を即座に正確に言えますか?
言えなければ今すぐ復習しましょう。これらが分からないで賭けをするのは危険です。

カジノでスロットをやっていたとして、同じ柄を3つを揃えると当たりと知らないでやるって考えられないですよね。ポーカーでも何の役が揃うと強いのか分からなかったらヤバイです。

起こりやすさは、もちろん正確な確率はわかりませんが、ざっくりとした把握でOKです。例えば30歳から60歳の30年間で、

  • 死亡する→滅多に起こらない
  • がんにかかる→あまり起こらないが、死亡よりは確率がかなり高い
  • 入院する→めちゃくちゃ起こり得る

とイメージを持つのが大切です。自分が参加してるギャンブルが、全然当たらないのか、割と当たるのかは、保険を検討する上でとても大切な情報です。

カジノのルーレットで例えると、00、0、1から36の数字を当てるゲームですが、保険に例えるとこんなイメージ。

  • 1つの数字のみに賭けてるのが、死亡
  • 1-12という感じの範囲で賭けているのが、がん
  • 奇数もしくは偶数と広く賭けてるのが、入院

ちなみに、オススメなのは死亡のように1点賭けして大金を狙うことで、広く賭ける入院保障(医療保険)は当たっても小額しかもらえないので、あんまりオススメしないです。

詳しい理由は別の記事(工事中)で改めて。

【最重要】生命保険とギャンブルが決定的に違う点

生命保険とギャンブルは、数学的な構造は同じですが、実際のところ違う点はたくさんあって、これも知っておいたほうが保険の理解に役立ちます。

違い①:賭けの期間

生命保険はご存知の通り、契約が長期にわたります。

一方で、ギャンブルでの賭けは基本的に一瞬か、長くても数分で終わりますよね。サッカーの勝敗に賭けるTOTOでも、1試合90分経てば賭けが終了します。

生命保険が難しいと思われる大きな原因は、契約期間が長いことで、10年は当たり前で、平気で30年以上あったりします。
多くの人は、自分がどういう契約をしたか、注意点はなんだったか忘れてしまいます。これがトラブルの原因になります。

違い②:当選確率は大きく変わる【最重要】

ルーレットで言うと、基本的に当たる確率は変わらないはずです。
奇数に賭ければ、概ね2分の1ですよね。宝くじも同じです。自由自在に変えられてしまうと、イカサマだと怒り狂うと思います。

一方で生命保険は、賭けの対象である人の命、つまり死亡する確率は、その人の生活習慣でいかようにも変わります。

若気の至りで、危険運転ばかりしていれば死ぬ確率は上がりますし、その後大人になって落ち着けば、確率も下がります。

社会人になって運動しなくなり、お酒ばかり飲んでいれば、再び死ぬ確率は上がりますが、心を入れ替えて、ジムに通い始めて食事に気をつけるようになったら、死ぬ確率は下がるはずです。

生命保険は”もしものとき”に備えるものですけど、一番望ましいのは、もしもが起こらないで健康に過ごすことですよね。

保険の話題となると、この商品は得をするのか、損をするのか、という話題がかなり重要視されますが、この本質を忘れない方が良いです。

自分で死亡する確率、病気になる確率は、心がけで大きく減らすことができます。確率を下げれば、それだけ保険で備える必要性は低くなりますよね。

ヨーロッパに行けば、日本ほど地震に備えて耐震構造になっていることはないですし、高い棚を固定もせずに、割れ物置きまくってます。それは地震が起きる確率が限りなく低いからですよね。

こういった概念はギャンブルにはないはずです。当たるほうが良いに決まってますからね。

当たり前のような話で、めちゃめちゃ重要な話でした。

 

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命を賭けたギャンブルである生命保険に参加すべきなのか

結婚相手の男性がギャンブラーだと嫌がる女性は多いですが、生命保険とギャンブルが本質的に同じだとすると、手を出さない方が良いのかという疑問が浮かびます。

ギャンブルと本質的に同じでも、生命保険には入った方が良い場合が多いです

実際に損害があるのかを考えると分かります。

カジノのルーレットを野次馬で見ていて、何かこの数字が出そうだなと思った通りに数字が出たとします。もし賭けていれば1000万円獲得できたのに!!なりますよね。死ぬほど悔しいとは思いますが、損害はないですよね。

仮にギャンブルに参加した場合と比べて1000万円損しているとも言えますが、別に変わりなく生活できます。

一方で生命保険はどうでしょう。死んだらお金がもらえる定期保険に加入していなかったとして、もし幼い子供と身体の弱い妻を残して自分が死んでしまったら、シャレにならないですよね。

保険入っていれば1000万円もらえたのになーとかギャンブルみたいに呑気なこと言ってる場合ではなく、残された家族がやばいですよね。

残された遺族に対して、国からお金が支給される制度はありますが、多くの人にとって十分じゃなくて困ります。

ちなみにこういった国の社会保険制度は絶対に知っておくべきですので、あんまりよく分からないという方は、こちらの記事をさらっと読んで勉強してみてください。

 

ということで、仮に生命保険が命をかけたギャンブルだとしても、そのギャンブルにはやはり参加した方が良い場合が多いということです。

どういう風に生命保険を検討すれば良いかについては、こちらで解説しています。

 

生命保険にギャンブルような必勝法はあるのか

ギャンブルにも別に必勝法はないのですが(あったらカジノが潰れる)、例えばブラックジャックの一つの戦略で、カウンティングという戦略があります。

詳細はどうでも良いのですが、カジノ側の分が悪くなるので、このカウンティングを禁止しているところは結構あるようです。

このように賭けの主催側と言うのは、自分に不利な戦略は潰しにかかります。でないと自分たちが潰れてしまうので当たり前ですが。

ギャンブルにも生命保険にも必勝法はない

詳細は書きませんが、生命保険にも巧妙な抜け穴を使って、少しでも得をしようとする輩がいるのですが、保険会社がそれに気づいた時点で、大抵禁止になります。

ですので生命保険にも必勝法というか抜け道はないです。

先ほど自殺の例を出しましたが、似たような話で、がんと診断された後に、それを隠してがん保険に加入すると、ルール違反ですのでお金はもらえません。当たり前ですね。

これを告知義務違反と言いますが、契約するときには割と注意が必要です。
別記事で解説しています(工事中)。

がんと言うのは結構厄介で、抜け道があると保険会社も大損ですので、必死で抜け道を塞いできます。

またがんを保障する保険では、90日ルールと言うのがあります。
契約から90日以内にがんと診断されても、お金もらえないです。

これは後から判明すると、めちゃくちゃショックですので、契約前にしっかり知っておくべきことです。
これも別記事で詳しく解説しています(工事中)。

イカサマは基本的にできないという点でも生命保険とギャンブルは共通していました。

ギャンブルは生命保険を理解するのに最適

なんだかトリビアのような豆知識的な話に感じたかもしれませんが、生命保険を字面でしか分かっていない人は多くて、結構危険です。

生命保険は金融商品でして、本質をしっかり分かっておけば、大きく損をするようなことは防げます。

どこまで言っても数字が大切です。

保険で損をしない方法は?という記事も合わせて読んでみてください!